
フロアコーティング剤は、ウレタンなどの水性系とシリコンなどの油性系に大別されます。水性系のフロアコーティング剤は、有機溶剤が配合されていないので安全性は高いですが、耐久性が低いです。一方、油性系のフロアコーティング剤は耐久性が高く、最近は有機溶剤が配合されていない物も多くなっています。では、具体的なコーティング剤の特徴を見ていきましょう。
ウレタンは、耐久年数が5~10年で、硬さは1H~4Hです。摩擦などに強く、仕上がりにはツヤと厚みがあり、値段も安めですが、密着が弱めで耐久年数が短く、乾くまでに1~2日ほどかかるため、すぐに入居できないという難点があります。シリコンは、耐久年数が10~20年で、硬さは5H以上です。「柔軟性」「撥水性」「密着度」が高く、塗り直すことも可能で、摩擦抵抗も高いですが、値段がやや高めで、ウレタンと同じくらい乾燥に時間がかかります。
UVは、特殊な樹脂を紫外線照射で焼き付けるという物で、耐久年数は20年以上、硬さは5H~7Hです。水や薬品に強く、乾くのが早いのですぐに入居できますが、特殊な機材が必要なため価格が高く、塗り直しもできません。ガラスは、耐久年数が20年以上で、硬さは7H~9Hです。膨張や収縮に強く、酸化もしにくく、ツヤの有無を選べるうえ、薬品にも強いですが、価格が高いというのが唯一の難点です。
このように、それぞれに長所と短所があるので、よく比較して選んでください。
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